パソコンのデータは初期化すれば完全に消去できる?

公開日:2022/09/15   最終更新日:2022/09/20


企業にとってパソコンは大事な仕事道具です。重要事項の取り扱いや取引先との連絡から経理など、すべてパソコンを利用します。それだけに、買い替えの際古いパソコンの処分は慎重に行わなければいけません。誤った方法で処分してしまうと重大なリスクを引き起こしかねません。今回は、データ消去について説明します。

パソコンのデータ消去の重要性

誤ったデータ消去は情報漏洩の危険があります。データの中には個人情報や機密事項だけでなく、経営状況に関する情報、技術開発の情報など大事な情報が膨大に存在するでしょう。もし前述の情報が漏洩してしまった場合、どのような状況に陥るかは安易に想像がつくはずです。

データや個人情報を悪用されたり、取引先から仕事を打ち切られたり、最悪の場合には訴えられるリスクもあります。もちろん、社会的信用も失ってしまいますよね。これらのリスクは未然に防がなくてはいけません。大事なデータを安全に管理し適切に削除することは、取り扱う側の大事な義務と責任といえます。

初期化すればデータを完全に消去できる?

データ消去といえば、初期化を思い浮かべる人も多々いるでしょう。中古の買取店やフリマアプリに出品する際に、初期化をしてから出品するのが一般的なパターンなので、初期化したことがある方も多いのではないでしょうか。

実際に、目に見える形では何もなくなっているように見えるので、完全に消去が完了したように思えるかもしれません。しかし、初期化とデータ消去は別物です。データ消去とは、文字通りパソコン内のデータをすべて消すことをいいます。HDDやSSD内のデータもすべて消去し、復元不可能にします。初期化は、購入したての状態に戻し、各設定やアプリケーションを初期の状態に戻すことをいうため、メーカーが定めた方法によりデバイス内の設定が消去されるということです。

初期化は一見してみればデータは完全に消去されたように見えますが、実際にはメーカー側がどの程度まで消えるように設定しているか分からないのです。アプリケーションをインストールしていた部分のみが消えていて、データを保存していた領域はそのままというパターンもあります。ほとんどの場合は、専用のソフトウェアを使えば簡単に復元することが可能なので、初期化のみで処分や売却をすることは避けましょう。意図せずとも大事なデータが抜きられてしまう危険があります。

パソコンのデータを完全に消去する方法

データ消去には3つの方法があります。

1つ目は、専用のソフトウェアによる上書きです。自宅や会社でも手軽にできるうえ、パソコンの専門店や家電量販店で購入できるメリットもあります。記憶媒体内を乱数などの無意味なデータで上書きすることにより、上書き以前に入っていたデータを読み出し不可能にします。分解するための専用の工具などが不要なので、やり方さえ分かればもっとも簡単な方法といえるでしょう。しかし、手軽にできる反面デメリットもあります。パソコンが壊れていたり、正常に作動しなかったりする場合は利用できません。あくまでも、通常通りに使用できる状態であることが前提のソフトウェアとなります。また、完全な上書きが不可能な場合もあるので機密性の高いデータを取り扱っていたパソコンには不向きといえます。

2つ目は、強い磁気に当てて強制的に消去する方法です。HDDディスク部分は小さな磁石の塊のようなものなので、強力な磁石を使ってデータの読み込みや書き込みをしています。磁石による消去は、HDDについている磁器に消磁装置を使い破壊することでデータを消去します。専用の工具を使って分解し消磁装置に入れるため、専門的な知識が必要となる作業です。注意点は、フラッシュメモリやSSDなどの磁器を使ってデータを保存しないものについては、この方法では完全なデータ消去が不可能になります。

3つ目は、物理的に破壊する方法です。記憶媒体をパソコンから取り出して物理敵に破壊してしまい、読み出しを不可能にする方法になります。HDDであれば穿孔機を使いハードディスクに穴を開け変形させるのですが、SSDの場合20から40の穴のあるSSD専用の穿孔機を使用します。蜂の巣状に無数の穴を開けて変形させることにより読み出し不可能にするのです。磁器による消去と同じで、物理的に破壊する方法には専門的な知識と道具が必要になります。ただ壊すだけでは完全にデータ消去されない場合があるうえ、とても危険なのでやめましょう。

パソコンのデータ消去は専門業者に依頼するのがおすすめ

素人が自身の手で完全なデータ消去を行うことは行うことは限界があります。業者に依頼する場合、完全な消去を可能にしてくれる安心感もあるうえ、自身で行う手間も省けます。消去証明書も発行してくれるので、リスク回避につながり安心して処分することが可能です。

まとめ

パソコンの中には重要なデータが膨大に存在します。悪用されてしまえば取り返しのつかない事態になってしまうので、適切に処理してから処分するようにしましょう。個人では限界があるため、業者に依頼することをおすすめします。しっかりデータ消去することで、秘密保持などへの義務と責任になりつながります。

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