専用のソフトウェアを用いてデータ消去を行うメリット・デメリットとは?
「パソコンを廃棄したいけど、データ消去方法がわからない」とお悩みではありませんか?近年では情報漏洩が問題になっており、あいまいなままデータ消去をすると、社員の個人情報や取引先のデータが盗まれてしまう危険性があります。そこで今回は、パソコンのデータ消去について徹底的に解説します。
もくじ
専用のソフトウェアを用いてデータ消去を行うメリット・デメリット
パソコンのデータを消去するためのソフトウェアが市販で手に入ります。専用のソフトウェアでデータ消去をするメリットとデメリットをご紹介します。
■自分で手軽にデータ消去ができる
専用のソフトウェアを使って、自分でデータを完全に消去できます。専用ソフトウェアはパソコンショップや家電量販店で購入できるため、思い立った日にデータ消去ができるのもメリットです。
■業者に依頼するより価格がリーズナブルなケースも
データを消去したいパソコンの台数が少ない場合は、業者に依頼するよりも金額が安くすむことがあります。あまりお金をかけたくない人は、自分でデータ消去にチャレンジしてみるのもありでしょう。
■やり方によってはデータが残ってしまう可能性も
専用ソフトウェアを使ってもやり方が間違っていたり、使うソフトのレベルが希望に合っていなかったりすると、データが残ってしまう危険性があります。ある程度のパソコンの知識があると安心です。
ソフトウェアを使用する以外のデータ消去方法の種類
「専用のソフトウェアを使う」の方法以外でもデータ消去が可能です。ソフトウェアを使用する以外のデータ消去方法を2つご紹介します。
■磁気をかけてデータを破壊する
パソコンは電子機器であるため、強い磁気をかけるとデータを完全に破壊できてしまいます。しかしデータを消去するほどの強い磁気を当てるのは、一般人には不可能です。磁気を使ってデータを破壊する場合は、専門業者に依頼するのがベストです。
■パソコンをまるごと物理的に破壊する
パソコンをまるごと破壊してしまうのも1つの手段です。しかしパソコンによってHDDやSSDの格納場所が異なるため、パソコンを壊したからといってデータが確実に消去できる保証はありません。パソコンを物理的に破壊する場合も、専門業者に依頼するのがおすすめです。
■手作業での削除や初期化だとデータは残ってしまう
パソコンのデータをゴミ箱に入れて削除しても、初期化を実行しても、実はデータは消えていません。
削除や初期化=目に見えなくなっただけで、データを復元できてしまう状態のため危険です。法人用のデータ消去は、確実な方法をとる必要があります。
データ消去ソフトを選ぶ際に意識するべきポイント
データ消去ソフトはいろんな種類があるため、「どれを選べばいいのかわからない」という人もいるかもしれません。データ消去ソフト選びのポイントを4つご紹介します。
■対応しているOSの種類は?
WindowsなのかMacなのか、どのOSに対応しているのかを確認しましょう。OS自体には対応していても、旧世代のOSには対応していない消去ソフトもあるため注意してください。
■データが残ってしまう心配はないか?
データ消去のソフトにはレベルがあります。パソコンのデータをどのレベルまで消去してくれるのかを確認しましょう。確実に情報漏洩を防ぎたいのであれば、最高水準の「グートマン」方式がおすすめです。
■複数のパソコンのデータ消去ができるか?
1本のソフトで何台のパソコンのデータが消去できるのかも要チェックです。ソフトによっては1台までしかデータ削除できないタイプもあります。複数台のパソコンのデータ消去が可能なソフトを選ぶと安心です。
■外付けHDDやSSDのデータも消去できるか?
ソフトによっては、外付けHDDやSSDのデータまで削除できるタイプもあります。外部メモリにデータのバックアップを残している可能性がある場合は、外付けHDDやSSDのデータまで削除できるソフトを選ぶといいでしょう。
よくわからない場合は専門業者に依頼しよう
専用のソフトウェアを使うにしても、ちゃんとデータ削除できているかどうか不安に感じる人もいるでしょう。自分ではよくわからない場合は、データ削除の専門業者に依頼するのが1番安心できる方法です。専門業者の選び方のポイントを4つご紹介します。
■どのような方法でデータ消去するのか
どのような方法でデータを削除するのか、明確に提示してくれる業者を選びましょう。データ削除方法があいまいな業者は悪徳業者の可能性があります。悪徳業者に依頼してしまうと「データが完全に削除されていなかった」というトラブルが起きることがあります。
■どんなソフトを使ってデータ消去するのか
専用ソフトウェアを使って削除する業者の場合、どのようなソフトウェアを使うのかが明確な業者を選びましょう。専門業者でありながら、フリーソフトを使って適当にデータ削除している悪徳業者もいます。
■セキュリティー体制が甘くないか
セキュリティー体制が甘くないかどうかも重要なポイントです。業者の管理ミスや盗難によってデータが漏洩してしまうことがあります。実際に店舗に足を運んだり、業者にセキュリティー体制について質問したりして、安心して任せられるかどうかチェックしてみてください。
■データ消去作業証明書を発行してもらえるか
業者にデータ消去を依頼する場合、データ消去作業証明書をもらえるのが一般的です。データ消去作業証明書はデータをきちんと削除した証明になります。依頼後のトラブルを防ぐため、データ消去作業証明書はきちんと発行してもらいましょう。
パソコンのデータ消去には、「専用ソフトウェアを使う」「磁気にかける」「パソコンを物理的に破壊する」の3種類があります。自分でデータを消去する場合は専用ソフトウェアを使うのがおすすめですが、自信がない人は専門業者に依頼しましょう。情報漏洩を防ぐためにも、確実にデータを消去してください。